令和8年1月19〜20日、三朝町にて「指導者研修会」が開催された。産地のリーダーたちが集まり、これからの原木椎茸が歩むべき道筋を議論する2日間だ。
研修の内容は多岐にわたるが、通底していたのは「変化する環境に、どう実務で応えるか」という問いだった。
市場を読み、現場を動かす
初日の座学では、最新の市場動向と生産戦略が共有された。消費者が求める「価値」がどう変容しているのか。安さではなく、背景にある物語や「時間の価値」をどう伝えていくべきか。
「良いものを作るのは当たり前。その先の『判断』を言語化しなければならない」。会場では、生産者同士の熱を帯びた意見交換が続いた。
現場にしか、正解はない
2日目は、実際に生産現場へ足を運ぶ。図面上やデータでは見えてこない、空気の動き、日照、原木の微妙な変化。それらを五感で捉え、その場に最適な判断を下す。この「現場主義」こそが、原木椎茸生産者の強みであると再確認する時間となった。
研修会は「教わる場」ではなく、「思考を共有する場」であるべきだ。今回の2日間で交わされた言葉の数々は、10年後の産地を支えるための貴重な記録となるだろう。